【睡眠事情】日本の平均睡眠時間と男女別平均睡眠時間について詳しく解説!

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なやメェ~るくん

不眠って日本特有なんでしょうか?

栄太さん

今日は日本の睡眠事情について説明しますね!

「世界中の人みんな寝てないんでしょ?」「みんな一緒なら寝れなくても仕方ないや」と思ったあなたへ、この記事で分かりやすくお伝えしていきますね。

「なんで日本人の平均睡眠時間が少ないの?」と思った方にその答えを教えますので、ぜひ最後まで読んでください!

この記事の目次

世界の平均睡眠時間

平均睡眠時間の各国比較

※経済協力開発機構(OECD)、Gender data portal 2021のデータを基に作成

国別の平均睡眠時間の傾向

  • 日本や韓国:平均睡眠時間は7〜7.2時間とされ、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも最も短い部類に入ります。仕事の多忙さや通勤時間の長さ、学業などが影響しています。
  • アメリカやイギリス、カナダ:平均で約8.4〜8.5時間程度とされています。労働時間が比較的長く、睡眠不足になりやすい環境である一方、近年は睡眠の重要性が認識され、改善が進んでいる傾向もあります。
  • フランスやスペイン、イタリア:平均8時間前後の睡眠が確保されており、比較的十分な睡眠をとる傾向が強い国々です。
  • フィンランドやオランダ、ドイツ:平均7〜8時間で、世界の中でも比較的長めの睡眠時間が確保されている国々です。ワークライフバランスが重視され、睡眠時間の確保が促進されています。
なやメェ~るくん

うわぁ、日本の平均睡眠時間ってこんなに少なかったんですね

栄太さん

平均睡眠時間が多い南アフリカと比べると約2時間も少ないんだね

世界的な睡眠時間の減少傾向

テクノロジーの発達や24時間社会の影響により、多くの国で平均睡眠時間は減少傾向にあります。

特にスマートフォンやパソコンの夜間利用が、寝る前の時間を押し、睡眠時間の減少に寄与しています。

なぜ日本の平均睡眠時間は低いのか

日本の平均睡眠時間の低下には社会的背景が関係していると言われています。

デジタル社会

世界的な睡眠時間の減少の背景にあったように、テクノロジーの発達によってパソコンやスマートフォンの利用時間が増えました。

パソコンやスマートフォンを利用するとブルーライトを多く浴びてしまいます。

ブルーライトは、夜に浴びると睡眠の質を低下させる可能性があります。

ブルーライトは、太陽の光にも含まれていますが、特に夜間に長時間にわたって画面を見ていると必要以上に浴びることになります。

夜にブルーライトを浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、脳が昼間だと勘違いして体内時計が後ろにずれるため、眠れなくなったり、朝起きるのがつらいといった状態を引き起こします。

ストレス社会

日本は、他国と比べて高いストレス水準が指摘されています。

理由は以下が挙げられます。

1. 長時間労働と過密な労働環境

日本では長時間労働が根強く残っており、「過労死」や「サービス残業」などの問題も依然として存在しています。国際的に見ても日本の労働時間は比較的長く、仕事が終わってからのプライベートの時間が短いため、心身のリフレッシュが難しいと感じる人が多いです。

2. 人間関係や同調圧力

日本では人間関係において調和や協調が重視されるため、周囲に気を配ることが多く、無意識にストレスを感じる場面が多いとされています。職場での年功序列や上下関係の重視も、人間関係にプレッシャーをかけやすい要因です。

3. 学業や受験競争

日本の教育システムでは受験競争が厳しく、小学生から高校生までの多くが勉強や塾通いに追われ、ストレスを抱えることが少なくありません。特に高校や大学の受験が人生の選択に大きく影響するため、早い時期からプレッシャーを感じる傾向があります。

4. 都市生活の過密さ

東京などの大都市では人口密度が高く、通勤や通学の満員電車、騒音などの影響で、生活全般でストレスを感じやすい環境にあります。都会に住む人々は日常的にストレス要因に晒されやすく、特に満員電車での移動が疲労やストレスの一因になっています。

5. プライベートと仕事の境界が曖昧

日本では、特にビジネスパーソンにとって仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。会社の飲み会や付き合い残業、同僚との関係がストレスに感じられることがあり、リラックスする時間が十分に取れないケースが多いです。

6. 社会的期待とプレッシャー

日本社会では役割意識や社会的な期待が強く、家庭や職場で多くの責任を感じる傾向があります。例えば、男性は仕事での責任、女性は仕事と家庭の両立など、社会からの期待に応えようとするプレッシャーがかかりやすいのが特徴です。

24時間社会

社会インフラをはじめ、お店など24時間稼働している業種は多いです。

24時間社会が人々の睡眠に与える影響は、睡眠時間の減少、質の低下、生活リズムの乱れなど多岐にわたります。

以下に、その具体的な影響を挙げてみます。

1. 睡眠時間の減少

24時間営業の店舗やオンラインサービスの普及により、いつでも活動が可能になったため、夜遅くまで起きている人が増えています。このような環境では「いつでも起きていられる」感覚になりやすく、睡眠時間を短くする傾向が見られます。仕事や用事を24時間体制で行うことで、特に都市部では平均睡眠時間が短くなることが多いです。

2. 生活リズムの乱れ

24時間社会では、夜間勤務やシフト勤務が一般的です。これにより概日リズム(サーカディアンリズム)が乱れ、体が本来必要とする夜間の休息時間が確保しづらくなります。特に夜間シフトに従事する人は日中に寝る必要があるため、自然な睡眠・覚醒サイクルが崩れてしまいます。これは睡眠障害や、心身の不調を引き起こす原因になりやすいです。

3. 睡眠の質の低下

夜遅くまでのスマートフォンやパソコンの使用が増えると、ブルーライトが体内時計を狂わせ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられます。結果として、寝つきが悪くなったり、浅い眠りが続くなどして、睡眠の質が低下します。また、夜間の外の騒音や明るい環境も、眠りを妨げる要因となっています。

4. 健康への影響

睡眠時間の減少と質の低下が続くと、心身への悪影響が顕著になります。例えば、睡眠不足が続くと免疫力が低下し、風邪などにかかりやすくなることがわかっています。また、糖尿病や肥満、心臓病などのリスクも高まり、長期的にはメンタルヘルスにも影響を与えることが知られています。

5. 精神的なストレスや疲労感

24時間社会での「いつでも活動できる」という感覚は便利である一方、常に何かをしていなければならないというプレッシャーや、情報過多からくる精神的なストレスも増大します。特に夜遅くまでの仕事や生活の予定に追われると、脳が十分にリラックスする時間を確保できず、慢性的な疲労やストレスが蓄積しやすくなります。

6. 社会的な影響と人間関係への影響

24時間社会では、家族や友人との時間のずれが生じやすく、人間関係にも影響を与えます。例えば、夜間勤務のある人と昼間の活動がメインの人とでは、生活リズムが異なるため、コミュニケーションが取りづらくなります。このリズムの違いは、孤独感やストレスを増大させる一因となり、結果的に生活の質を低下させる可能性があります。

高齢化社会

日本は高齢化が進んでいます。

平均睡眠時間は年齢を重ねるごとに少なくなっています。

そのため、高齢化=平均睡眠時間の低下

となり、日本の平均睡眠時間が低い理由の一つに挙げられます。

なやメェ~るくん

世の中が便利なったけど、睡眠が犠牲になっているんですね

栄太さん

知らず知らずのうちに、睡眠を阻害する要因を取り入れてしまってるんですね

男女別の平均睡眠時間

https://jukusui.com/topic/465

日本の平均睡眠時間を男女別で見た場合、女性の方が平均睡眠時間が低い傾向にあります。

なやメェ~るくん

男性の方が寝ていない印象がありました

栄太さん

これには理由があるんです

女性の方が平均睡眠時間が低い理由

日本の場合は、特に40代の女性の平均睡眠時間が低くなる傾向になります。

これは家事や育児、介護などを女性が行う場合が多いためです。

このように日常生活でやるべきことが要因となり平均睡眠時間が低くなってしまいます。

また、男性の平均睡眠時間が低い理由として挙げられるのは、仕事、通勤時間です。

平均睡眠時間を上げるには

なやメェ~るくん

平均睡眠時間を上げるにはどうすればいいんですか?

平均睡眠時間を上げるには、睡眠時間の低下につながっている要因を排除するのが一番です。

しかし、それができれば苦労はいりません。

なので、我々が出来ることは睡眠の質を上げることです。

次回は睡眠の質を上げるにはどうすればいいかをご紹介しますね。

まとめ:【睡眠事情】日本の平均睡眠時間と男女別平均睡眠時間について

なやメェ~るくん

日本の睡眠事情についてよくわかりました!

いかがだったでしょうか。

日本は世界の中でも平均睡眠時間が低い国です。

様々な要因があり、睡眠時間を十分に確保できない人も多いるかと思います。

そのため、睡眠の質向上がとても大切になるんです。

>>第3回:【睡眠障害とは?】そのメカニズムと対策を徹底解説!

>>第1回:眠れなくなる要因についてわかりやすく解説!

ABOUT ME

<プロフィール>

1986年生まれ。仕事の都合上不規則な生活を送るうちに不眠症になってしまいました。
少しでも不眠症を解消すべく、睡眠について勉強し「睡眠検定1級」「睡眠アドバイザー」の資格を取得しています。

資格を生かして睡眠の事について発信しています。

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